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第二回目!
今日は、館内を案内しましょう!という事で、多田先生の案内で館内を見て回り 部屋に帰ってから簡単な講義と自己紹介の続きをやった。 おそらくおもちゃ大好きなのであろう受講者のかたは 多田先生のトークにひたすら「へぇ〜!」の連続だ。 普段ディスカッション形式で学ぶ事の多い大学生の僕は、やや一方通行な 講義スタイルに違和感を感じ、そして言った。 「あの〜。質問はいつすればいいんですか?」 元は音楽室だったという「おもちゃのもり」という部屋では いろいろコンセプトや作るのが大変だった話など説明してもらった後、 日本のおもちゃ作家さんたちの作品で少し遊んだ。 知らない作家さんのものもあったが、知っている作家さんでも触ったのは初めて のものが多かった。このグッドトイ委員会にとって重要な使命の一つに、 こうしたおもちゃ作家の支援があるのだそうだ。実際、おそらく日本で おもちゃ作家を目指す人のほとんどが、このNPOの存在を知っている。 が、コンセプトやテイストに共感できないとして、接触を避けてしまう作家も いるようだ。(これは僕個人がある作家から聞いた話) ともあれ、一番ちからをいれたというこの部屋は、木のいいにおいがして たしかに気持ちよかった。 が、これはちょっと、、と思ったのが「おもちゃ美術館オリジナルガチャガチャ」。 元小学校の廊下にガチャガチャがあるなんて、面白いでしょ!という事だったが、 正直僕は感動しなかった。面白い、、だろうか、、と。汗。また、外から見て、 中身のイメージがつかめないので、今のオープンラッシュが過ぎた後の 購買メンテナンスがやや心配だ。これは思い切って僕から提案してみようと思う。 もっと上手く活用できないだろうか。。。 その後、色々とテーマ別の展示室に入り、見て回った。 僕は一応おもちゃの歴史や存在論を研究しているので、ここが一番興味深かった。 この建物にはものすごい量の資料が眠っている!と思うと、ここに住み込んで 研究したいとさえ思った。リソース、活かしますから!!最大限! 部屋に帰って、簡単な講義。 先生の定義では、 『おもちゃ=コミュニケーションを豊かにする生活道具』だそうだ。 最後が名詞で終わるから玩具はモノなんだな!?とかそういう議論は僕が勝手に 他でやるとして、(でも定義にこだわる事は大事なんです!!) 多田先生が社会福祉も専門とされている背景を考えれば、 非常に自然な定義だと思った。 が、僕としてはどうしても引っかかるところがやはりある。それは、 この定義だと、おもちゃが「何かいいことをしてくれる」というニュアンス にもとれるからだ。そうなると、おそらく多田先生自身も危惧されているような そして僕が一番おもちゃ論で気をつけるべきだと思っている点、つまり おもちゃは人の上にたたない。という前提が崩れて行く危険性はないだろうか。 おもちゃそのものの中に、コミュニケーションや遊びの本質を求めるのは 基本的には間違っているという僕の考えから、この点に関しては、敏感でいたい と思っている。遊びやコミュニケーションという営みは、モノ、ヒト、コトの 相互作用のダイナミズムの中に立ち現れ、また過ぎ去るのであって、静的に モノ(おもちゃ)の中に備わっている何かが作用して生まれてくるのでも おもちゃが他の外内的環境の中で、とりわけ強い刺激としてコミュニケーションを 促すのかといえば、そういうものではないと僕は思う。天気とかの方が、 時としてはよっぽどコミュニケーションに影響を与えているかもしれない。 その他の話では、日本の様々な政策や社会のしくみは、「個の確立」ではなく 「孤の確立」を成し遂げてしまった。とおっしゃっていた。これは、全くそうだ。 また、一つの事例として、老人ホームとこどもの遊び場が一体化した施設の話 があった。僕も同じことを駄菓子屋と老人ホームで考えた事がある。 とにかくハングリーに講座を吸収したい僕は、知り合った学生たちを中心に 講座とは別に自主勉強会を始める事にした。資格講座は先生の話を聞いて インプットすればいいだけだとしたら、自分の頭をフルに使って、考えて、 話し合う場を作らざるをえない。他の学生も快諾してくれたし、がんばる。 おもちゃ論は、一筋縄ではいかなそうだ。
by tatsuwat
| 2008-04-22 23:29
| おもちゃ論
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