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おもちゃコンサルタントの資格を取るには
幼稚園、保育園、おもちゃ屋さん、おもちゃ作家さんの工房 または、おもちゃ美術館において、40時間以上の実習が必要です。 選択肢はいろいろあったのですが おもちゃを売る仕事はもう1年半の経験があるし それにわざわざ実習でおもちゃそのものへの理解を深めたいわけではない と考えたので、だったらナマの子どもとじゃれあって その中から何かをつかみたい。そう思いました。 なので、僕が選んだのは、保育園。一日保育士さんのサポートをしつつ 子どもと遊べる機会をもらえます。 今やのこのこ保育園に行って、子どもと遊ばせてくださいと言っても セキュリティーがちがちなので気軽な機会はない。 しかも小学生なら色々触れる機会があるけれど、赤ちゃんや2歳児の いわゆる(というか自分で付けたネーミングだけど)「宇宙人時代」の 子どもたちにはなかなか近づけないのです。 だから、園長先生以外みーーんな女性の職場で、逆紅一点状態 家から1時間半かかりますが、楽しく通っています。 担当する事になった「2歳児」というものが、どのような存在なのか 今まで会ってきた数少ない2歳児から推測して、、、と思っていましたが 実際の子どもたちを目の当たりにして、おもちゃの事だけに関わらず あまりにもいろいろと考えさせられるのでした。 2歳という年齢が、どういうものか、 まず、「そういうくくり方をしてはいけない、というかしても意味ない」 と気がつきました。だってあまりにも多様だから。 第一次成長期まっただ中の彼らは、言葉の達者な子もいればそうでない子も 生まれた月が早いか遅いかということも緩やかに影響していて とにかくバラバラ。 2歳児ってもんは、、、とエラそうにわかったこと言えないもんだなーと痛感 そういえば、おもちゃ売り場で接客していた時も2〜3歳の子どもに買う 場合はすこし詳しくお子さんについて話していた事を思い出した。 実習ではどんなことをしたかというと おやつやご飯の支度、補助 絵本読んでくれ攻撃を受け止めつつ、さばきつつ。笑 雨がよく降ったので室内で電車やプロックで遊んだり 晴れた日は近くの公園までお散歩&遊具で遊ぶ 園庭で水遊び、虫取り、かけっこ そして、お昼寝の寝付かせ、、、、 接し方で意識したのは、「観察しない」という事 観察や教育しようという意図を持って、一歩引いてしまっては 本で読んだ理論を使って子供たちの活動を分析してしまいそうです。 実際に、フレーベルやモンテッソーリはそうして独自の理論を作り上げた。 でも、観察というのは結局こちらが持つ言葉以上のものを得られない 全体性を持って受け止められない。だから嫌なのです。 「玩具=教育的なもの」という構図のもとになった恩物も、 ああ、大人が意図をもって観察した結果生まれたんだなー という感じで、僕にはとても異様に感じられます。 あまり好きではない。 子どもの中に入って楽しく遊ぶ、そこで感じた感覚をまず信じたい。 そういう思いから、出来る限り子どもと同じ様に遊びに混ざりました。 もう一つ、「コドモ目線になる」事はしたくなかった。 それはこっちが膝を折って歩み寄るという事。 子どもの目線を考える事は絶対必要だけれども 僕は21歳の大人として、言葉遣いもいつもどおり、 そのまま接する事が誠意だと思っています。 ともすれば、赤ちゃん言葉みたいなの使って、ふだんから やんわりふんわりした世界で包み込もうとしたり 保育園や幼稚園はいいとしても、家庭の中まですべて子ども中心の 設計にしたり、そういうのはなんだか子どもとの間に一つ 壁を作っている気がする。 大人が目線を下げて、大人が我慢して、そうして作った環境で 子どもを育てるって、なんだか僕には信用出来ない。 そんなかんじです。 という、それなりに明確な考えを持っていても、現場にはいろんな状況や さっきも書いたようにいろんな子どもたちがいるわけで、 「思いを突き通せばいい」わけではなさそうだという事もよく分かった。 日々、そうした葛藤(慣れてくると忘れてしまうものかも知れないが)がある 現場の保育士さんのしたたかさには、頭の下がる想いがします。
by tatsuwat
| 2008-09-04 01:45
| おもちゃ論
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