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ふじようちえんという幼稚園に行ってきました。
佐藤可士和がアートディレクター、建築家は手塚貴晴 そして、開設35年代々続いている藤幼稚園の理念が合わさって、 類いまれなる幼稚園ができました。 先日、建築学会賞受賞したそうで、「レコード大賞よりすごいかも」と園長先生。 理念のお話はもちろん、それが建築やその他の環境デザインにどう影響しているのか お話してくださいました。 建物については、他のところでさんざん語り尽くされているので あえてここで述べません。ここでは、園長先生が語ってくれた、 「理念」について、僕が感じた事を書いてみます。 ふじようちえんは、モンテッソーリ教育のエッセンスを取り入れています。 (※詳細は、リンク参照) モンテッソーリといえば、おもちゃの世界では「モンテッソーリの教具」が有名ですが 僕は正直言って、教具をつかった教育にはあまりいい印象をもっていませんでした。 というのも、多くの「教具の使われ方」を紹介する文献やサイトの様子を見ると 子どもたちのまわりに教具以外のものが見当たらないんです。 「これ、作業じゃん!」と直感的に思った経験があり、それが僕の中で強い 「教具」に対する先入観として根強かったんです。 それが、園長先生の「教具で遊ぶのも、外で遊ぶのも、子供が選びます」 という言葉で、自分の考えのカタさに気がつきました。教具そのものは、たしかに 子供の発達や教育的な目的から生まれたものだとしても、それを「与える」のではなく 「(一つの選択肢として)置いておく」というスタンスを持つ事で、 一種の作業的なニュアンスをそなえがちの「教具」も、一つの謙虚な環境要因として 「玩具」になりうる。ということです。 この事の気づきは、そもそも「積み木」というものの発生から見て、 それが玩具の本質かのように語られる事が多い現状に違和感を持っていた僕にとって、 それでも「積み木」の存在とつきあっていくための大きな指針になりました。 モンテッソーリを妄信しているわけではないという園長先生。 有名なデザイナーと建築家が関わった事もあって建物だけがクローズアップされがち ですが、そのデザインに至るための「理念」にこそ、何より僕は、「センス」を感じ ああ「デザインの使われ方として、これが自然なのかもしれない」と思ったのでした。
by tatsuwat
| 2008-06-02 13:16
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